大阪市旭区の美容皮膚科、内科、小児科、アレルギー科
呼吸器内科、皮膚科、リハビリテーション科の政近診療所です。

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呼吸器内科・アレルギー科

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呼吸器内科

呼吸器内科は、呼吸器系の疾患の診断治療を行う診療科です。
呼吸器内科で診断する主な疾患は、肺炎、気管支炎、気管支喘息、肺結核、肺がんなどです。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝霧することで生じた肺の炎症性疾患です。病気の原因は明確にはなっていませんが、ほとんどの患者が喫煙者であるため、喫煙との因果関係は明らかです。ただし、同じ家族内の患者も多くみられるため、遺伝性因子も指摘されています。初期症状は気流閉塞からくる運動時の息切れですが、症状が進むと安静時に呼吸困難を起こすようになります。また、一度発症してしまうと、病気の進行を止めることはできません。ですので、発症させないことが大切であり、そのためには禁煙がより良い手段となります。

肺結核

結核は決して過去の病気ではありません。最近の傾向として、老人養護施設や職場などでの集団感染が増えています。咳、発熱、倦怠感などの症状やそれらの症状が通常の感冒薬で治療しにくい場合は疑う必要性があります。結核にかかっている人の咳やくしゃみに含まれている結核菌を吸い込むことで感染します。結核菌が肺に定着し感染巣を形成しますが、多くの場合は自然によくなり、結核に対する免疫ができます。しかし、結核菌自体は死滅したわけではなく、極度の過労や手術、高齢、消耗性疾患(特に糖尿病などの代謝性の病気)、ステロイド剤や抗ガン剤の服用などによって免疫力が低下したときに、結核菌がふたたび肺内に拡大して発病します。赤ちゃんや子どもの結核のほとんどは感染直後に十分な免疫ができず、そのまま発症してしまいます。

肺血栓塞栓症

肺血栓塞栓症とは、心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、血栓(血液の塊)、脂肪の塊、空気、腫瘍細胞などが詰まり、肺動脈の流れが悪くなった状態を指します。さらに状態が悪化し、肺動脈を閉塞し肺組織の壊死が起こる病気を肺梗塞といいます。肺動脈に詰まる血栓の多くは、下肢の静脈で発生します。足をあまり動かさずに血行が悪くなると、足の血管に塊ができてしまうのです。エコノミークラス症候群も肺血栓塞栓症の一種です。

アレルギー科

アレルギー科とは気管支喘息、アトピー性皮膚炎などアレルギー物質により目や鼻、耳、皮膚、気管、気管支などに色々な症状がでる疾患を取り扱う専門の診療科です。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉など体にとっては異物である抗原(アレルゲン)を鼻の粘膜から吸入することによって体の中に抗体ができ、何度か抗原を吸入しているうちに抗体が増え、やがてアレルギー症状が起こってくる病気です。喘息との関連もあります。アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎とがあります。通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、ハウスダストやダニ、ペットの毛、カビ、などで、一年中症状があります。もう一つの季節性アレルギー性のアレルゲンは、スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉で、花粉症とも呼ばれます。花粉症の場合、目のかゆみ、涙目など目の症状を伴う場合が少なくありません。

じんましん(蕁麻疹)

じんましんは皮膚の肥満細胞から遊離した物質によって全身もしくは一部の皮膚に、大小さまざまな発疹が現われ、強いかゆみを伴う症状です。発疹は数分から数時間で消えてなくなります。アレルギー体質の人に多く見られるとも言われますが、外部刺激やストレス、食品(サバ、エビ、卵など)などでも起きます。

気管支喘息

気管支喘息は、気道の慢性炎症に基づく気道過敏性の亢進と、発作性で可逆性の咳、喘鳴、呼吸困難を特徴とする疾患です。急に息ができなくなり、気道が収縮して気管や気管支が詰まり、呼吸の度にのどがゼーゼー、ヒューヒューと鳴るようになります。こうした喘息発作は自然にあるいは薬の吸入などで治まり、症状がない時はふつうに生活できます。原因はしっかりと解明されておりませんが、体質的に喘息の起きやすい人がいて、そこになんらかの条件が加わると発症するとされています。その条件とは、ウイルスや細菌の感染、自律神経の失調やストレスなどで、これらが引き金となって発作を起こすといわれています。発作の原因としては主なものはアレルゲンで、アレルゲンには非常に多くの種類があります。その他の原因として、季節の変わり目、気温の変化などによって喘息発作が誘発されます。食べ過ぎや過労、激しい運動、女性では月経や妊娠なども喘息の誘因となります。

スギ花粉症の舌下免疫療法

スギ花粉症の舌下免疫療法は、スギ花粉症と診断された12歳以上の患者さまが治療を受けることができます。

服用期間

1日1回、少量から服用をはじめ、2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を数年にわたり継続して服用します。
初めての服用は、スギ花粉が飛散していない時期に、医師の監督のもと行う必要があります。

服用方法

治療薬を舌の下に滴下し、2分間保持したあと、飲み込みます。
その後5分間はうがい・飲食を控えます。
スギ花粉が飛んでいない時期も含め、毎日服用します。

服用時に避けること

服用する前後2時間程度は、
激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。

作用を発現するメカニズム

作用を発現するメカニズムは十分には解明されていません。
舌の下から入ったアレルゲン(スギ花粉)が体内で反応し、
アレルギー反応を抑制する免疫反応がおこることで症状がおさえられると考えられています。

期待できる作用

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状をやわらげたり、長期にわたり症状をおさえる作用が期待できます。
症状がおさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善 涙目、目のかゆみの改善 アレルギー治療薬の減量 QOL(生活の質)の改善

舌下免疫療法をご希望の方へ

舌下免疫療法をご希望されるスギ花粉症患者さまは、ぜひ医師にご相談ください。

なお、受診前に次の内容をご確認ください。

治療を受ける前の心構え

  • スギ花粉が飛散していない時期も含め、長期間の治療を受ける
  • 治療薬の服用(舌の下に2分間保持)を毎日継続する
  • 少なくとも1ヵ月に1度受診する
  • すべての患者さまに効果を示すわけではない
  • 効果があって終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性がある
  • アナフィラキシーなどの副作用がおこるおそれがある。

ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法

通年性アレルギー性鼻炎でダニアレルゲンが原因と確定診断された12歳以上の患者さまは、舌下免疫療法による治療を受けることができます。

服用期間

・1日1回、少量から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。
・初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。

服用方法

治療薬を舌の下に置き、
お薬ごとに定められた時間保持したあと、
飲み込みます。
その後5分間はうがい・飲食を控えます。

服用時に避けること

服用する前後2時間程度は、
激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。

作用を発現するメカニズム

作用を発現するメカニズムは十分には解明されていません。 舌の下から入ったダニアレルゲンが体内で反応し、アレルギー反応を抑制する免疫反応がおこることで症状がおさえられると考えられています。

期待できる作用

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状をやわらげたり、長期にわたり症状をおさえる作用が期待できます。
症状がおさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

舌下免疫療法をご希望の方へ

舌下免疫療法をご希望される患者さまは、ぜひ医師にご相談ください。

教えて!~舌下免疫療法、まめ知識~

  • 舌下免疫療法と、これまでの薬物療法との違いは?
    これまでのおくすりは、症状をおこす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症をおさえて症状を和らげます。アレルゲン免疫療法は、からだをアレルゲンに慣らして、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
  • どれくらい治療するの?
    少しずつアレルゲンを投与し、からだをアレルゲンに慣らすことからはじめ、数年にわたり継続して服用します(3年以上推奨)。そのため、定期的な受診が重要です。
  • 作用はどれくらいであらわれるの?
    正しく治療が行われると、ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法では、治療を始めてから数ヶ月より作用が期待され、年単位で継続することでよりよい作用が得られると考えられています。

    長期間、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治療したり、治療終了後も長期にわたり症状をおさえること、または症状がおさえられない場合でも、症状を和らげ、おくすりの使用量を減らすことも期待できます。
  • 気をつけることは?
    アレルゲンを投与することから、服用後にアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに強いアレルギー症状が発現するおそれがあります。